海水浴での一幕・・・やっぱり最高だね海は!

海はいいよね。夏の海は、デッカくて開放的で。

小学生の低学年辺りまでは、海がめちゃくちゃ怖かった。遊びに連れてきてもらっても、海面から足がつく所で、まして浮き袋まで腰につけて遊んでいたくらい海が怖かった。

足がつかない所なら、もうパニック。わんわん泣いたね。今でも覚えているよ。意外に、海が怖かった割りに「海連れて行ったろか」と誘われると、 嫌とも言わず連れてきてもらった。海よりも、行くまでが好きだったのかも知れない。

ある時、叔父が見かねて俺を海へ連れ出し、沖まで連れて行き、そこで俺を海にほり投げる。「泳いで岸まで帰って来い」と。無茶言うなよと持った・・・、泳ぎも知らないし、 海が怖い俺にとってはパニックで溺れ、結局、泳げないままその場所で叔父に引き上げられた。「情けない奴だなぁ〜」と。

今なら、そういわれると”カチン”ときて、海に放り投げられたら意地でも泳いでやろうと思うが、あの頃の俺は悔しいという感情より、怖いというだけ。根性が無かったなぁ。

でもさ、低学年の頃にプールの授業で好きな女の子がいたんだ、その女の子の前でいいかっこしようとしたんだけど、泳げないもんだから溺れちゃって。 その女の子は結構泳ぎが上手い。それからだったね、何かが目覚め始めたのは。

叔父に連れられて海に行き、海で泳ぎを教わり沖から岸までなんとか泳げるようになった。あの女の子にいいとこ見せたい!とかじゃなかった。なぜか、 あの女の子に負けたくない。それだけの思いで、泳ぎを教わったような気がする。海で泳げたと言っても、めちゃくちゃな泳ぎで、たいして距離は泳げなかった。

そんな俺が、海で人を助けた事がある。大げさな事じゃないけどね。

それは、高校時代に夏になると部活の休みを利用して海へ○○島にキャンプへ行く。仲間8人くらいでね。その仲間に、中学からの友人で結構仲がよく親友的な存在の奴がいた。 朝から、キャンプ場の海岸で日光浴をしていた時、そいつが海の沖の方を指差して俺に「あの子、ゴムボートに乗っているけど流されてんのとちゃうか?」と言った。

ちょうどその親御さんは、俺らの隣にござを敷きくつろいでいた。俺らが海の沖を指差した時、親御さんも気づいた。結構沖の方まで流されていた。小さな海岸でもあり、 監視委員もいたけど呼びに行くくらいならと、友人は「行くぞ!」とひとこと言い、海へと向かった。そいつは、水泳の経験があるんで泳ぎは達者。

2人で海へ。泳いでも泳いでも子供のゴムボートまでたどり着かない。その日に限って、海が少し荒れてて風邪も強く、ようやくたどり着いた時には、 俺はもうクタクタで帰る気力も無かった。友人は平気な顔、さすが経験者だね。海であれだけの距離を泳いできたのに顔色一つ変わっていない。 それよりも、ココまで俺はよくこの海を泳いできたよなと、岸を眺めた時思った。

子供はと言うと、笑っていた。2人乗っていたんだけど、帰ろうと漕いでも岸へと進まず、この海の流れのまま流されていたと言う。けど、笑っていた。安心したのかな。

無地に岸へと戻り、親御さんも安心してお礼を言われたが、俺と友人はそんなつもりでも無かったので照れくさかった。それよりも、よくこの海を泳げたのが俺は驚きだった。

海の家の親父もそれを見ていたので、焼きぞばやジュースをたくさんくれた。褒美だと。それに気づいた他の仲間が、全てを食い尽くしてしまった。 何があったかも知らないくせに、しょうがない奴らだよ。ほんと。

でもいい経験したし、最高だね海は。

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