初めての富士山登山。しかし・・・リベンジするぞ富士山。何があったのか・・・?

富士山へなんて、自分から登ってみたいと思った事がなかった。

夏のある日の事、梅雨が明けた頃に先輩が富士山登山へ行こうかと誘ってきた。なんで、また・・・富士山やねん?

先輩も意味は無いらしい、ただ思いつきで登ろうと決めた。最初、富士山の誘いは断ろうと思っていた、別に富士山へ登りたいとも思わなかったし、 年を重ねてくると面倒な事は避けたくなるように、登山なんて楽しいのかよって思っていたから。

富士山出発1ヶ月前。

ちょっと待てよ・・・、と逆を考えてみた。この誘いがなければ、富士山へは一生登る事は無いだろうと・・・。考えているうちにせっかくの富士山だし。 日本一の富士山へ登ってみるか、という気になって誘いを受けた。

富士山はともかく、先輩を俺も登山の経験が全く無い。まして、登山なんて幼少の頃の遠足ぐらいしか経験が無いのに、いきなり富士山だからね。まず、 どんな物を用意していけばいいのか判らなかった。それから富士山準備にネットで調べ、リュックや登山用の靴などを某オークションで手に入れ、必要最小限のものを用意した。

富士山へはツアーを申し込んでいたので、10時出発の夜行バスに乗り富士山へと出発した。朝、8時頃には富士五合目へ到着した。富士山の出発地点らしい。

目の前には富士山が見える。ただ、天辺は見えない。さすがだね富士山、おそれいった。始めは嫌がっていた俺も、富士山を目の前にすると「見えないけど、あの天辺まで登るのかぁ」と、 ちょっと興奮し、体力にも自信があったからワクワクしてきた。天気は快晴に近く、恵まれた感じもあった。予定では、八合目で仮眠を取り、そこから夜中出発なので一応一泊二日の変則な予定だった。

心配なのは天気だけ、富士山八合目まで登る今日はいいけど明日は雨らしい・・・。大丈夫かな?

出発から一緒だったツアー客がグループになって、富士山山頂を目指す。見渡すと、登山慣れした人たちもいれば、学生さんや女性同士の方もいた。外国人もいたしカップルも。 よく見ると、荷物の量を比べたらあきらかに俺らの方が少ない。何が入っているんだろうと気にはなったが。

そうこうしているうちに、富士山山頂へと出発した。

なんだあれ!   馬じゃないか!  馬も富士山の天辺まで登るのかよ。負けへんで、と、思っていたが、ある程度の場所までは馬に乗って登っていけるらしい。 有料だって。しかし、馬もタフだね。

富士山六合目辺りになると、ジグザグのコースになっていて、山側はデカイ要塞のような壁になっている。周りを見ると、あちらこちらにその要塞らしき壁が見える。 インストラクターのおじさんに聞くと、岩などがなだれ落ちてくるのをあの壁でくい止めるのだとか。それに、登る時は山側に沿って内側を歩くようにとも注意される。

たとえ小さな砂利であっても、落ちればなだれを引き起こす危険性があるらしい。富士山山頂へは、俺らだけじゃなく後ろから登ってくる方もいるし、 注意して登らないと迷惑になるからね。また、その辺りになると急激に緑が減る。

富士山七合目辺りから、今までのイメージとはガラリと景色が変わり、ほとんど岩ばかりになっていく。この辺から、自分の中では富士山に登ってるような、 本格的な登山の始まりのような気がしていた。ちょっと調子に乗って、ハンディカメラを取り出し富士山の周りの景色や、カメラ片手に登っていくコースを撮影したりもした。

休憩をはさみながら、夕方に何とか無事に富士山八合目の宿に着いた。夏でも富士山の八合目辺りは結構肌寒かった。

着いて、まず寝床を指示される。が、その寝床がとんでもない。”マジッ!”って思った。上半身がやっと起こせるくらいのスペースが2段になって、 押入れのようなところ。そこへ既に布団が敷いてあるんだけど、指示によれば一つの布団に大人3人が川のように寝るんだよ。それも横向きで、頭と足をお互いに交差して寝る。

やっとこさ、富士山八合目まで登ってきたのに、これで仮眠をするのかよって、疲れてんのに安らぐわけ無いよこれじゃぁ。まぁ、しょうがないか、決まりなんだから。 飯食って、直ぐ消灯。明日の夜明けまでに、富士山山頂へ行かなければご来光が見れないからね。

仮眠し、午前0時頃に宿を出発する。宿を出たら凄い事になっていた。人、人、人・・・。こんなに富士山の登山客がいたのかと、びっくりするほど人だらけ。 また、めちゃくちゃ寒い。

グループになって、富士山山頂を目指し登り始める。途中、ふと登ってきた方を見ると蛇のように明かりがつながって見える。暗い為、みんな頭につけるライトを点けていたからだった。 不思議な光景に、「すげぇ〜」と思いながらも、それだけこの富士山に人が登っているんだとも思った。

富士山山頂までは中々険しく、また暗い為ライトだけでは足元がよく見えないし、天気も予報通り雨がぱらついてきた。

何とか最後の階段を登れば、あった富士山山頂って書いてある・・・到着したぞ〜!。富士山制覇!
しかし、雨が酷くてせっかくの富士山山頂が豪いことに。やっとこさココまで登ってきたのによ。雨が酷くて夜が明けていく気配も感じず、富士山山頂の雰囲気を味わおうにも、 周りは暗くて富士山山頂に来た実感がしない。かなりショックだった、ほんまに山頂に来たのかなぁと思うほど。

自然には勝てませんね。天気が変わりそうに無いので、2時間ほど待機していたが下山の指示。

本降りにもほどがるほど雨の勢いが増し、寝不足と雨の影響で、カッパを着てても中はびちょびちょだし、それにまた寒い!寒すぎて震えが止まらない状態。 諦めて、先輩と富士山山頂から即下山した。

富士山下山は、常にジグザグの道をひたすら下りる。途中、分かれ道があり間違えると、登ってきたスタート場所に戻れなくなるので注意して、 またジグザグの道をひたすら下りる、下りる。で、登ってきた途中の道に出る。登りは時間がかかるし大変だけど、富士山山頂からの下山はめちゃくちゃ早い。

これなら、下山コースから富士山山頂へ目指した方が楽なんじゃないかと。そんな甘くないか。

やっとスタート地点に到着し、無事富士山山頂から下山。しかしながら、体力に自信があった俺も富士山山頂から下山で、もうヘトヘトでしたね。 雨が無ければ、最高の一日になっていたはず。気分も違っていただろうし。

ツアーなんで、帰りはお風呂に入って昼食を食べてお土産買って、バスの乗って富士山をあとに帰っていくのでした。

悔いがあるとしたら、ご来光が見たい!それだけだ。なかなか上手くいかないのは、人生と同じですね。叶えられなかったこともあるし、リベンジするか!
まってろよ富士山!

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